自分がそこに属しているという感覚
私はスポーツ観戦が苦手である。
実際スタジアムで生で観戦をすればある程度は盛り上がるとは思うが、そもそもそこまで行こうという気概がない。
小学生くらいまでは家族で野球やサッカーを観に行って楽しんでいたが、いつからかスポーツ観戦そのものにほとんど興味がなくなってしまった。
興味が無くなった理由を考えると、
「自分がそのチームの仲間の一員である」という感覚が無いからだと思った。
説明しやすいのはワールドカップなどの『日本代表』を応援するタイプのスポーツ観戦についてである。
「W杯だけ応援するにわかファンは~~」といった類の主張をするつもりは無いが、シンプルに疑問に思うことがある。
「なぜ『日本代表』を自分のことのように熱中し、応援できるか」
私は熱心にスポーツをテレビで観戦したり、ニュースで情報を仕入れたりしないので、そもそも選手のことをよく知らない。
そうすると、いくら『日本代表』という看板を背負っていても、同じ日本人であるというだけで仲間認識を感じられないのだと思う。
相手の国に点を入れられたときのリアクションは
「あー入ったなあ」だし、
自分の国が点を入れたときのリアクションは
「おー入ったなあ」である。
どういうプレーによって点が入ったか、どう動けばゴールを守れたか、といった技術的な部分を聞くのは面白いし、選手への称賛や尊敬はあるが、そこに残念とか嬉しいという感情は一切入らない。
じゃあ逆にどんなスポーツだったら観戦していて感情が動くのか?
と考えたときに浮かんだのは運動会や体育祭である。
同じ街に生まれ、学校で育ち、出ている選手は大体友達。
こんな状況だったら観戦にも熱が入る。
すなわち、自分がそのクラスに属していて、クラスの勝利が自分の勝利と直結している状況で初めて喜ぶという感情が生まれるのだと思う。
したがって、スポーツ観戦楽しめない問題に対する前向きな結論は、
「選手のことを友達のようによく知るか、選手と友達になるか、自分が選手になる」
です。
以上です。
dekopin7